テーマは看護ですが、うちのチワワンの話しです。


5匹いるチワワンたちの1匹が痙攣を起こすようになって

もう1ヶ月たちます。


一過性の痙攣ですぐ消失するのですが、やはり原因は

不明。(というか、極小犬なのでレントゲンなどでも

わかりにくいし、血液データでは感染は見つかりません。)


先月半ばあたりから、鼻が詰まるようで起きていても

いびきのような呼吸をします。

鼻の中にポリープができているのかもしれない・・。

でもチワワの鼻の穴は子供用の針ほど細くて、人間

みたいに吸引も出来ません。

時たま自分でもつらいのか、布団に鼻をこすり出血します。

鼻が乾燥してるので、摩擦で擦り剥けてしまうんですね。


対症療法でしかありませんが、

定時に鼻に薄めたオリーブ油を指で塗って、

(ガーゼは硬いから駄目)鼻が乾かないようにしています。

舐めてしまうので、外用薬軟膏も駄目です。


食欲もだんだんと細くなり、みんな(他のチワワたち)と一緒に

食事をするにも辛そうで、たまに残すようになりました。

ふらふらとトイレに歩くのも辛そうですし、尿量もだんだん

減ってきています。

人間の抗炎症剤をトンカチで砕いて、お豆腐や大根に詰めて

飲ませていますが、これもまた対症療法でしかありません。


人間と違って「どこが辛いの」と言えない子たち。

もっとこうなるまでに気がつくべきだったのではないか、

どこかに前兆はなかったか、ペットの具合が悪くなると、

いつもそう思い後悔します。


つらいだろうけど、苦しいだろうけど、少しでも長く

生きて欲しい。

そして、今ちはなにしてあげられる事はなんだろう、と

考えます。

この子は子犬の時からちょっと変った子で、マイペース。

他の子が騒いでものんびりきょとんとしている子です。

甘えん坊の癖に、名前を呼ぶと照れてみたり、他の犬と

過ごすより、私のそばにボーっとくっついてる方を

好む子でした。

今は部屋まで歩いてくる体力がないので、この部屋に

ペットベッドを運んで一緒にいます。

ほかの子と隔離した形になりますが、2人?だとご飯も

食べてくれます。


考えようによっては、骨折もこの子の傍にいられる時間を

誰かが作ってくれたのかもなぁ・・。

などと不謹慎にも思います。それは今考えたくない事を

受け入れるための準備期間なのかもしれませんが・・。

ともかく家に入れるうちはなるべく傍にいよう。

些細な変化も見落とさないように、耳をダンボにして

視界から離れないように。

今、私にできる事はちはなを見守り可能な対応をすること、

そう考えます。


私は出産・育児経験はありません。

子供を犬猫と一緒にしないで!と怒られるかもしれません。

でも、私にとってこの子たちは自分の子供のように愛しい

存在です。


家庭用ペットの出産育児を経験した方はいるでしょう。

これは私の試行錯誤の育児記録なので間違ってるかも

しれません。


屋内用に改良されたペットは、大体3ヶ月でペットショップに

出されます。そこまでの3ヶ月間、実は大変な苦労も

あるんです。

子供の頃は食が細くてなかなか体重が増えず、料理用

はかりで毎日の体重に一喜一憂したり、ももかが出産した

時は、帝王切開で、生後すぐお乳を飲ませる事もできず、

初乳(初乳を飲ませる事は、子犬にとって最初に免疫を与える

大事な儀式です。)を搾乳して哺乳瓶で飲ませたり。

すぐ体温が下がる子犬たちなので、ポケットを作って、

まさに肌身離さず暖めたり。寝る時は潰さないか緊張で

寝違えたりしました・・。(←バカ


電気カーペットなどを使えばいいじゃん、という人もいますが、

あれは子犬が脱水を起こします。犬より体温は低いけど、

一番安全なのは人肌なんです。

(歩けるようになれば暑いと逃げれますが、この時期の子犬は

まだ動けないので拷問になってしまうんですね・・。)

そして2時間おきに夜中も授乳して、お尻をマッサージして排泄。

ペット用に改良された犬は生後すぐには母性が沸かない

ようなのです。しばらくすると面倒を見るようになります。


まずはぴったりくっついていた耳が開き耳の穴が見えてきます。

それからうっすら少しずつ目を開け、パッチリ目があくまでに数日

かかります。

うっすら幕がかかっていたような半開きの瞳がパッチリ開いたとき、

ようこそ、この世へ。といえるんです。

生まれたばかりの子犬はまるで動かぬハムスター。

ハイハイから歩き出すまでは、もう少しです。

生後2ヶ月の間、少しづつ成長していく子犬たち。

離乳開始も、どのくらい食べたか量と体重を量ります。

(この頃の大きさは、2匹がティッシュの1箱にすっぽり入る位。

私服のポケットにも入るハンディータイプです。)

はじめて自分の足で立ち上がった子犬を見た時は、某アニメの

「ク○ラが立った!!」といった気持ちです。(クジラじゃないです


子供を育てる事とは比べようもない些細な事ですが、どの子にも

死んで欲しくないと自分なりにこのか細い命を繋ぎとめたくて

必死でした。どの子も無事、目を開いてくれたときの嬉しさは

忘れられません。

忙しくてきついけど、可愛くて愛しい命。

ブリーダーになろうかとも思いましたが、里子に出すときに

情が移りすぎて、手放す事がつらいので無理と悟りました。


母犬は神経質になっており、父親の犬でさえ近づくと

興奮します。でも、人間が離れると寂しがって泣くんです。

やはり気持ちは心細いのでしょうか。子供なのかなぁ。。


子犬たちの耳の穴が開き、目があくまでは別室で絶えず

誰かがそばにいるように見守ります。

不思議と、家族の人間が自分の子供を触るのは嫌がらないん

ですよね。

「危害」を与えないと、「信頼」してくれてるんだろうか、と思うと

責任も重大です。責められるわけではないですけどね・・。


そうして歩き始めてイタズラを覚え、他の子達とも顔見世から

始め、やっと仲間になるんです。


こう書くと思い切り過保護かもしれません。矛盾してるかも。

でも手間隙と愛情をかけ、元気に育ってはじめて公園を走る

子達を見ていると、とても心が和みます。


確かにペットはいくら可愛がっても、飼い主が倒れたら

救急車を呼んだり看護はできません。

でも生きて見つめてくれる事で、充分すぎるほど気持ちを

和ませてくれる存在です。

私たちが与えているつもりより、何十倍もの愛を返してくれて

いると思います。


話せないこの子に、今私ができることはなんだろう・・。

悔いは残したくない。悔いる事さえ考えたくないけれど、

今は少しでも楽に、気持ちよく過ごして欲しいです。